「やりたい職種の経験はあるけど浅い。アピールできる実績が足りない」
転職活動を始めたころの僕は、まさにこの状態でした。
目指していたのは、前職で本業の傍ら片手間にやっていた業務を、今度は本職にする職種。
経験がゼロではないものの、メインで担当してきたわけではないので実務経験は浅く、
書類で勝負できる材料が足りていなかったんです。
そこで僕が選んだのが「資格取得」でした。
結論から言うと、これが転職活動を有利に進める大きな武器になりました。
今回は、半年間で実際に取り組んだ資格と、その勉強法、
そして転職でどう役立ったかを、正直にお話しします。
結論:半年で取った資格と、その成果
まず、僕が約半年間で取り組んだ結果をまとめます。
- TOEIC:315点 → 615点(半年で300点アップ)
- 情報セキュリティマネジメント試験:合格
- AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals):合格
- 情報処理安全確保支援士:受験(午後問題で惜しくも不合格)
全部がうまくいったわけではなく、支援士試験は午後問題で落ちています。
それでも、英語とIT分野の資格をこれだけ短期間で形にできたことは、
面接で大きく評価してもらえる材料になりました。
なぜ「英語」と「IT・セキュリティ」を選んだのか
資格は、やみくもに取ればいいものではありません。
僕は「これから先、長く武器になるもの」という基準で選びました。
一つは英語(TOEIC)です。職種や業界が変わっても、英語力は腐りません。
将来どんなキャリアを歩むことになっても、持っていて損のないスキルだと考えました。
転職の時だけでなく、人生全体で効いてくる投資という感覚です。
英語を選んだ理由を、もう少し具体的に挙げるとこんな感じです。
- どの業界・どの職種でも通用する。IT、メーカー、商社、サービス業——業界が変わっても英語の価値は変わりません。一つの専門分野に縛られない、汎用性の高い武器です
- 仕事以外の場面でも役立つ。海外旅行で困らなくなったり、海外の情報やニュースを直接読めたり。仕事の評価だけでなく、人生の楽しみや選択肢そのものを広げてくれます
- 一度身につければ長く使える。技術やツールは流行り廃りがありますが、英語という土台はずっと自分を支えてくれます
「転職のため」という枠を超えて、これから先の人生のあらゆる場面で武器になる。
そう思えたからこそ、英語は最優先で取り組む価値があると判断しました。
もう一つがIT・セキュリティ系の資格です。
僕が目指していたのはIT寄りの職種だったので、
「この分野に本気で取り組んでいます」という意思表示が必要でした。
情報セキュリティマネジメント試験とAZ-900は、IT企業で実際に活かせて、
かつ実務経験が浅くても挑戦しやすい資格として選びました。
つまり、「将来性のある英語」と「目指す業界で通用するIT資格」。この2軸で選んだのが、結果的に正解でした。
働きながらの勉強法:朝は英語、夜はIT
当時は仕事をしながらの勉強だったので、限られた時間をどう使うかが勝負でした。
僕がたどり着いたのが、時間帯で勉強内容を分ける方法です。
朝:通勤中の車で英語
毎朝の車通勤の時間を使って、英単語をひたすら耳で聞いていました。
手も目も使えない運転中でも、リスニングなら勉強できます。
この「すきま時間」を英語に充てることで、机に向かわなくても毎日英語に触れられました。
夜:帰宅後にIT+TOEIC演習
家に帰ってからのまとまった時間は、集中力が必要なIT分野の勉強にあてました。
あわせて、TOEICの公式問題集も繰り返し解きました。
比重としては、
英語は毎日少しずつ(習慣で積み上げる)、ITは夜にしっかり腰を据えて(理解が必要なので集中して)。
このメリハリを、毎日ひたすら繰り返していました。
英語のように「毎日触れることが大事なもの」はすきま時間で、
ITのように「じっくり理解が必要なもの」はまとまった時間で。
この使い分けが、限られた時間で複数の資格を狙う上で効いたと思います。
正直しんどかった。それでも続けられた理由
正直に言うと、この半年はかなりハードでした。
仕事をしながら、英語とITを並行して、しかも複数の試験に向けて勉強する。
やることが多すぎて、心が折れそうな時期も何度もありました。
それでも続けられたのは、明確なモチベーションがあったからです。
一つは「就活で確実にアピールになる」という、目の前の現実的な理由。
実務経験が浅い分野への挑戦で武器が必要だった僕にとって、
資格は数少ない、自分の努力で勝ち取れる武器でした。
もう一つは「人生として大きな武器になる」という、長期的な理由です。
この勉強は転職のためだけじゃない。
身につけた英語力もIT知識も、これから先ずっと自分の財産になる。
そう思えたから、目先のしんどさを乗り越えられました。
そして、地味だけど一番効いたのが「毎日の成長を実感できたこと」です。
昨日は分からなかった単語が今日は聞き取れた。
模試の点数が少しずつ上がっていく。
解けなかった問題が解けるようになる。
こうした小さな前進を毎日感じられると、勉強そのものが楽しくなってきます。
「やらなきゃ」という義務感ではなく、
「昨日の自分を超えられた」という手応えが、次の日の原動力になっていきました。
成長が目に見えると、続けることのハードルがぐっと下がるんです。
特にTOEICに関しては1度の試験で300点アップしたのではなくて、
315→400→445→615と、4回目の受験で、ようやく600点を超すことができました。
試験を経験するたびに点数がアップしていくことの喜びは大きかったです。
モチベーション維持については以下の記事でも紹介しているので、
モチベーション維持の秘訣を知りたい方は必見です。
「時は金なり」。ゲーム好きの僕が、時間の使い方を変えた話
正直に告白すると、僕はゲームが大好きです。
特にオンライン対戦にのめり込んでいて、
勝った負けたで一喜一憂する毎日を送っていました。
でも、資格の勉強を始めてから、ふと我に返る瞬間があったんです。
オンライン対戦に熱くなっている自分に対して、「この時間は、本当に自分の人生のためになっているのか?」と。
「時は金なり」とよく言いますが、
まさにその通りで、時間は誰にとっても限られた資産です。
ゲームで消えていく1時間も、勉強に使う1時間も、同じ1時間。
だったら、未来の自分につながる方に使いたい。
そう強く念じながら、ゲームに向けていた時間を、少しずつ勉強に振り向けていきました。
もちろん、ゲームを完全にやめたわけではありません。
ただ、「なんとなく時間を溶かす」ことだけは意識的に減らしました。
この時間の使い方の見直しが、半年で複数の資格を取れた、隠れた大きな要因だったと思います。
今、何かに挑戦したいけど時間がないと感じている人は、
まず「自分が何に時間を使っているか」を見直してみると、
案外まとまった時間が見つかるかもしれません。
「今だけのため」ではなく「この先の人生のため」と捉えられたことが、
挫折せずに走り切れた一番の理由だったと思います。
資格は、転職活動で本当に役立ったのか
結論から言うと、面接で大きく評価してもらえました。
挑戦する分野での実務経験が浅かった僕は、経験量では勝負できませんでした。
その代わりに資格があったことで、
「この人は本気でこの分野に取り組む覚悟がある」
「働きながら短期間でこれだけ結果を出せる、行動力と継続力がある人だ」
と受け取ってもらえたんです。
資格そのものの知識以上に、
「半年でここまでやり切った」というプロセスが評価された感覚があります。
資格は、知識の証明であると同時に、努力できる人間であることの証明にもなる。
これは想定以上の効果でした。
意外だったのが、合格できなかった試験すら、評価につながったことです。
面接で「情報処理安全確保支援士も受験しました。
午後問題で落ちてしまいましたが」と正直に伝えたところ、
不合格を責められるどころか、むしろ
「その難易度の試験に挑戦したこと自体がすごい」
「向上心がある」
と高く評価してもらえたんです。
難関資格に挑んだという事実は、結果が不合格でも、
本気度と挑戦する姿勢の証明になりました。
これは大きな学びでした。
挑戦は、たとえ結果が伴わなくても、語れる材料になる。
落ちたことを隠す必要なんてなかったんです。
結果として、資格取得は転職活動を有利に進める大きな助けになりました。
あのとき踏ん張って勉強しておいて、本当によかったと思っています。
これから資格を取る人へ:失敗も含めて伝えたいこと
最後に、これから転職のために資格を取ろうとしている人へ、
僕の経験から伝えたいことをまとめます。
情報処理安全確保支援士に落ちたときは、正直かなり悔しかったです。
でも、その挑戦も含めて「ここまでやった」と語れたことが、
結果的に自分の評価につながりました。
完璧を目指すより、走り出して積み上げることの方がずっと大事だと思います。
独学で続ける自信がない人は、
自分に合った教材や学習スタイルを見つけることが、挫折しないための一番の近道です。
僕の場合は市販の公式問題集と通勤中のリスニングで進めましたが、
人によっては動画講座やスクールの方が合うこともあります。
大事なのは、続けられる形を早めに見つけること。
まずは色々試して、自分に合う方法を探してみてください。
まとめ:資格は、経験が浅い転職の心強い味方になる
高卒で、挑戦する分野の実務経験も浅いという、
決して有利とは言えないスタートでも、
半年間の資格取得で転職活動を有利に進めることができました。
TOEICで300点アップ、IT資格2つの合格。
これらは転職のための武器であると同時に、
これからの人生をずっと支えてくれる財産にもなりました。
もし今、「経験が浅いからアピールできるものがない」と悩んでいるなら、
資格取得は自分の努力で状況を変えられる、数少ない確実な方法です。
何から始めればいいか分からない人は、
まず「目指す業界で評価される資格は何か」を調べるところから始めてみてください。
一歩踏み出して積み上げていけば、
その努力は必ず転職活動の武器になります。